音とか、画とか、、的な。

音楽の事とかいろいろ。。

TKサウンド!①

最近、なぜかTKサウンドを研究してます。

TKと言っても凛として時雨じゃないですよ。

やはり小室さんは凄いです。

今回は小室さんの代表曲

「愛しさと切なさと心強さと」を中心にTKサウンドの凄さを個人的に書いていきます。

 

まず、何と言っても小室さんは転調です。巷では小室転調と呼ばれるほど、転調を多用します。

転調とはキーを変える事。

最も分かりやすいパターンは、曲の後半に盛り上がっていくぞ!と言わんばかりに半音or1音上がっていく転調です

例えば、superflyの「愛をこめて花束を」後半部分は、

確かですが、ト長調からイ長調へ、つまりキーが1音上がります。

間違ってたらすみませんm(__)m

この曲は唐突に、1音上がるので転調するのが良く分かる1曲だと思います。

恐らくつなぎ目のコード等を使った進行で綺麗な流れで転調する事も出来るとは思います。しかしこの曲のように唐突に転調する曲は沢山あります。

話がずれました。

愛しさも~ この曲も転調しています。先ほどのsuperflyの愛をこめて~とは違うパターンの転調です。

まずサビはホ短調(Em)です。そしてAメロでホ長調(E)に転調し、

またサビで、ホ短調(Em)に戻るという流れ。そして最後に半音上がってヘ短調(Fm)で曲は終わります。

サビ(Em)とAメロ(E)は同主調転調と言うものです。同じ主音を(Eならミ)持つ長調短調の関係性です。非常に近いキー同士で転調している訳です。 

分かりやすく言えば、博多と天神を行ったり来たり?的な(笑

1音上げの転調等は、博多から一気に北海道に行く感じですかね。。。

同主調転調は自然と違和感が少なく転調していくのでは正直、聴いてて転調したと気付かない場合も多いです。

僕も聴いていくうちにあれ?やっぱこれって転調してね?って感じでした。

耳が良い方が本当に羨ましい。。。

そしてなによりの特徴は長調(明るい雰囲気)と短調(暗い雰囲気)の違いです。メジャーとマイナーですね。

この曲の構成は

サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→アウトロと非常にシンプル。

よくある、間奏でギターソロやCメロ、大サビなどがありません。

シンプルですが一つ間違えば、展開力が無い薄い曲になりがちです。

しかしそうならず、寧ろ、中身の濃い一曲に仕上がってるのは、まずこの転調が非常に効いてると思います。

サビはマイナーキーです。切なく哀しげな雰囲気からAメロでメジャーキーに転調した時の開放感。

爽やかな雰囲気で、日光が差すように清々しいです。特に2回目のAメロ。ビートが無くなり、ボーカルとシンセのみが目立つ、落ちサビの様な流れ。転調も際立ち、曲中で非常に良いアクセントになっていると思います。

そして、最後の最後、アウトロで半音上げ。これはもうズルいです。めちゃくちゃカッコイイの一言です(笑

僕はこの曲を聴くまでアウトロのフレーズのみ半音上げの曲は聴いた事無かったので、このアウトロのFmへの転調で初めて、TKスゲーと驚いた記憶があります。

そしてこの曲のメロディーのリズムは2拍3連が多用されています。

2拍3連独特の横に流れるようなしかし違和感を伴う緊張感を感じさせるリズムっていうのかな(笑 これを多用している事がこの曲最大の武器ではないでしょうか。


篠原涼子 with t.komuro - 恋しさと せつなさと 心強さと

長くなりましたね(汗

次回はリズムについてもう少し深く考察していきたいと思います(^^)

ご覧いただきありがとうございましたm(__)m